ワンワーク・ワンキャッシュでは、ラクにならない。お金の流れをコントロールする意識を

お疲れ様です。

税理士の浅原です。

私は、20代から30代前半頃にかけて、

「働いても働いても、生活がラクにならない」という時期がありました。

稼いでも稼いでも、お金は生活費に消えていく。

疲労がたまって体が重くて、頭も働かないけど、仕事を休めない。

貯金も少なく、生活費にゆとりがないので、休めない。

いつも、砂漠に水を撒くような感覚で、働いていました。

そういう状況では、未来を明るく感じることができないので、精神的にも苦しかったです。

ただ、自分自身でお金の流れを作り出していこうと意識してから、

少しずつ生活がラクになってきた気がします。

気を付けたことはいろいろありますが、最も効果がその中でも重要だったのは、

「一回の労働で、複数回の収入を得られるようなビジネスに取り組もう」という点でした。

そのことについて、書いてみます。

先日、リフォームが完了した汚部屋(おへや)です。
オゾンクラスターのお陰でたばこのにおいは
大分収まったのですが、壁のプラスターボードにしみ込んだ臭いが
染み出してくるのが怖いので、消臭剤を置いてきました。
事故物件などの死体絡みで使われる、強力消臭剤です。
ボリュームからして、ヘビー級です。

サラリーマンだと、なかなかラクにはならない

サラリーマンの場合、会社側は、給与額を

「必要な人材が、転職を思いとどまってくれるであろう」という金額に設定してきます。

決して、サラリーマン側の生活費を基準に、給与を設定してくれるわけではありません。

そんな中で、月々の生活費を大きく上回る額の給与をもらえるのは、

ほんの一握りの高給取りの方たちだけで、

普通のサラリーマンだと、もらった給与は、

次の月の生活費で大方が消えてしまうと思います。

とすると、そのまた次の生活費を確保するためには、

今月も休まず働かなくてはならないわけで、

多くのサラリーマンは、そういうサイクルを繰り返していると思います。

私自身も、サラリーマンをやっていたときは、完全にそのサイクルに乗っかっていました。

自分の通帳を見ると、入ってきた給与の80%くらいが次の月には引き出されいて、

残った20%も、車の買い替えや、家電用品の購入時に消えてきます。

生活費に余裕がないので、「疲れがたまって体が重い」程度では、仕事も休めません。

「いつまでこんな感じで働けるのだろうか。長くは無理っぽいな」

と思いながら、働いていました。

「1回の労働につき1回の入金」では、構造的にきつい

「1回の労働につき1回の入金」だと、なかなか生活がラクになりません。

構造的に「1回休めば、1回分入金もなくなる」という状態では、

入金が途切れてしまうことが怖くて、休む気になれません。

たとえ、医師や弁護士のような高給取りでも、

自己の労働と入金が、完全に紐付けられている状況では、

どれだけ生活費に余裕があったとしても、休むことに抵抗を感じると思います。

休むことにはしたものの、仕事が気になって仕方がない、というのだと、

結局、精神的には休めていないのが、つらいところです。

(仕方ないですけどね、お金だけじゃなくて、仕事への責任もあるでしょうから)

休むことへの抵抗感は、休むかどうするか悩んだ後、

休むと決めた瞬間にすこし感じる程度、に収めたいものです。

労働と収入を切り離したい

上記のような理由から、労働と収入が紐付けされていたら、

たくさんのお金がほしい、というよりは、

「お金を得る機会を失うのが怖い」、という心理から、

きっと働きづめの人生で終わってしまうだろうと感じていました。

そこで私は、生活をラクにしていくためには、

労働と収入を切り離していく必要がある、と考えました。

理想は、1回の労働で、将来にわたって複数回の収入を得られること。

たとえば、

「ミステリー作家になって、ヒット小説を書ければ、継続して印税収入が得られる(まあ無理だけどな)」とか、

「(そのアレンジ版で)専門ノウハウの情報商材をネットアップして、1本いくらでダウンロードできる、というネットビジネスでヒット商材をだせれば、継続して売上を得られる」など。

ほかにも、

「自販機スペースを間借りして、自販機を設置できれば、継続して販売手数料を得られる」とか、

「古い戸建てを安く買ってきて、リフォームして貸し出せば、毎月家賃収入が得られる」など、

いろいろ考えました。

そんなアイデアの中で、

「アパートを、丸ごと買ってきて貸し出せば、毎月家賃が入ってくる」というのが、

一番シンプルでわかりやすく、現実味をもって考えることができたので、

賃貸経営についての勉強に、注力していくようになりました。

たまたま私自身に、融資や法律の知識があったことが幸いでした。

その後、1年ほどの準備期間を経て、実行に移すことができました。

複数回の収入が得られるものは、「収入保証」がない場合が多い

ミステリー作家にしても、アパート大家にしても、収入が保証されているわけではありません。

どれだけ頑張って小説を書いても、読者が評価してくれなければ、印税収入には結びつきません。

同様に、アパート大家も、どれだけ頑張ってお部屋のリフォームをしたところで、

入居者がいなければ家賃収入は得られません。

こういった類のものは、労働と収入が切り離されているが故に、

収入が得られることが確実ではないため、

サラリーマン的な働き方に慣れている人からすると、少々とっつきにくい面があります。

でも、こういった「保証はないけど、うまくいけば継続収入を得られる」

というものに手を出していかないと、

いつまでたっても、生活のための労働から解放されない。

日々の生活が、「天から与えられた自己実現のチャンス」ではなく、

「ただの重荷」になってしまう。

保証のないビジネスの中でも、賃貸経営は、衣食住に関わるビジネスなので、

比較的ハズす危険性は少ないと感じます。

(それでも、わかりにくい落とし穴がたくさんあるので、ハズす人もいますが)

賃貸経営に注目できた自分は、ラッキーでした。

現在、私は税理士と賃貸経営のハイブリッドなので、

仕事を休む場合は、税理士業務への影響をまず最初に考えますが、

休むことへの抵抗感は、サラリーマン時代によりはるかに軽くなりました。

1日仕事を休んでも、賃貸物件がしっかり運営されていれば、

生活に必要な収入は得られる、というのが、とても大きいです。

ありがたいことです。

まとめ

「サラリーマンだけど、毎日楽しいよ。休むのに抵抗もないよ」という方には、

こんな記事全く無意味だと思います。

私の場合は、将来、けがや病気や鬱などで、働けなくなってしまったら、

収入が完全に途絶えてしまう、家族を養えなくなってしまう、と思って、

そこそこ深刻な危機感をもって働いていました。

そういう思いを抱えている方の参考になれば、幸いです。