税務以外の相談こそ、税理士の個性を発揮できる場だと思う。

こんにちは、税理士の浅原です。

今日、お客様の会社で経理を担当されている方から連絡があって、「自分が掛け持ちでパートに行っている事業所で、そのパート先の会計データの作成を担当することになったんだけど、わからないことがあるので教えてほしい」とのこと。

その事務員さんの掛け持ちのパート先は、私も少し知っている事業所でしたので、「私にお答えできる事柄なら、大丈夫ですよ」と、質問を受け付けることにしました。

質問の内容は、会計データの入力にあたって、仕訳のやり方がこれでいいかどうか、ということだったので、特に問題なくお答えさせていただきました。

移動中の車内から、富士山が見えました。
冬の富士はきれいだ。

さて、税理士をしていると、今回の事務員さんのように、「顧問契約にない会社の経理処理」とか、そもそも全く経理や税務には関係ない事柄の相談をお受けすることがあります。

いままでに、本来の税理士業務以外のことで、どんな相談をお受けしたか思い出してみます。

「(社長さんの)父が亡くなって、実家はもう使わないので、実家を売りに出したい」

・・・知り合いの仲介会社さんを紹介して、無事売却できました。

「離れたところにあるうちの土地が、その土地の近隣の人に勝手に使われていて腹立だしい。やり返したい」

・・・その土地を見る限り、自己使用もできないし、接道要件を満たしていない土地だったので、興味をしてしている人がいるなら、いまのうちに売却してしまった方がいい、と結論づけて、知り合いの仲介会社さんに入ってもらい、当の近隣の人に買い上げてもらいました。

「新しく来た同業者が、近隣の同業者との足並みを引っ搔き回して、非常に迷惑している。やり返したい」

・・・とても悔しいですが、やり返すと刑事事件になってしまうので、ここは我慢しましょう。仕事の借りは、いつか必ず仕事で返しましょう、と説得しています。

「一戸建てを貸しているんだけど、そこの入居者が、かれこれ5~6年間家賃を払ってくれない。督促に行っても、『金はない。無いものはない』と言って追い返される」

・・・じゃあ私が行ってみましょうということで、行ってきました。金もないし払う気もない、という入居者さんには、出て行ってもらう以外方法がないので、立ち退き交渉をして、少々追い銭が生じましたが、無事退去してもらいました。

「うちの社長が、酒飲んでばっかりで、会社に来ないし、たまに来ても、ジャンプやマガジン読んでるだけで、全然仕事しない」

・・・私が遊んでいる現場を目撃したわけではないので、やんわりと社長に探りを入れてみましたが、なかなかしっぽを出しません。でも月々の試算表では、やはり遊んでいるのだろうと思われる数字が続いています。悩んだ末に、私からは、遊んでいることには触れないことにしましたが、最終的には社長は退任してしまいました。

「この収益物件、買ってもいいですか?」

・・・悩んでいるならやめた方がいいのが、不動産売買です。失敗したら、その損失を取り返すのにどれだけかかるか。どういうことで悩んでいるのか詳しく話してもらえれば、私の方でも考えます。そこまでの情報整理すらできないようなら、やめておいた方がいいです。

「(不動産売買の契約締結後に)売買契約を解約したいのだけど、手付金を違約金として没収されない方法を知らないか?」

・・・知らないこともないけど、今回は相談者様の調査不足が原因なのだから、あなたの今後のことを考えると、ちゃんと謝罪して、違約金払って、この業界での信用を落とさないことに注力した方がいいですよ、と答えて、違約金を払うことになりました。

「土地の売却にあたり測量をしているんだけど、お隣さんが測量結果について、承諾してくれない」

・・・現地に行ってお隣さんに話を伺ってみると、お隣さんの過去の積年のモヤモヤが、測量の承認手続きを火山口代わりにして噴き出していることに気付きました。その後何度もお隣さんに話を聞きに行きましたが、その都度言うことがコロコロ変わるので、お隣さんんは悪気はないのかもしれないけど埒が明かないと判断し、裁判手続きに移行して、境界確定しました。

「猫が増えちゃって困っているんだけど、先生、猫飼わない?」

・・・猫や犬は、小さいころから苦手なのです。お役に立てなくて申し訳ないです。

こんな感じで、不動産関係のことならば、ひとまず私が現地を見て、自分ならどうするかなと考えれば、おおむね方向性は出せますので、そのあと私の考えとお客様の希望のすり合わせしていく中で、次の一手が見えてくることが多いです。

ほかにもいろいろなご相談を受けてきました。

でも、税理士とは関係ないご質問をしてもらえる、というのは、私にとっては光栄なことです。

税理士以外の分野についても、浅原なら問題を解決できる可能性がある、と感じるからこそ、お話をしてくれるのでしょうから、できる限り、そのお客様の気持ちに応えたいと思っています。

今日の業務は「空室リフォームの手直しの立ち合い」「不動産貸付業さんの所得税と消費税申告」「屋根工事屋さんの所得税申告」「医療費の還付申告」が2件、でした。