10日間の寝たきり生活を経て、変化した考え方

お疲れ様です。

静岡の税理士、浅原です。

ギランバレー症候群の発症に伴う10日間の寝たきり生活から、約1か月経ちました。

入院前に自分の中にあった価値観やスタイルが、

退院してからはだいぶ変化したことを、最近ヒシヒシと感じています。

ある意味、健康でまだ十分動ける40代のうちに、寝たきり生活を経験したことは、

今後のビジネスにおける身の置き方を考えていくうえで、良かったように思います。

今回の経験を一言でいえば、「自分ひとりでは無理だ」という気付き、です。

どのような変化があったのか、書いてみようと思います。

日傘越しの空と病院。
長期入院にならなくてよかったけど、
しんどい入院だった。

寝たきり生活で困ったこと

ギランバレーの症状は、何の予告もなしに、突然襲ってきました。

専門家ではないので医学的な説明は避けますが、

「つい先ほどまで健康体であったとしても、急に起き上がれなくなってしまうこと」が、

日常で起きうるのだ、ということを実体験しました。

そんな寝たきり状態の中で、入院してから退院するまで、困ったのは次のような点です。

  • 思考がまとまらない(体の辛さが先立ってしまい、仕事のことに頭が回らない)
  • 連絡をとるのが大変(スマホが持てない、口が開かないのでしゃべりづらい)
  • 支払いができない(振込み・支払いができない)
  • 仕事は完全に停止する(税理士業務や、私のチェックが必要な仕事は、まったく進まない)
  • 締め切りの迫った業務については、打つ手なし(ペナルティは、自分で負うしかない状態)

お客様や取引相手にかけた迷惑が、誤って済むくらいの損失であるならば、まだよいのですが、

誤るだけでは済まない問題、というのも、場合によっては発生するかもしれません。

(特に、私からの入金を当てにしていた業者さんは、まずいかも)

そう思うとやはり、「自分だけがすべてを把握している状態」というのは、

何のリスクヘッジもできていない危険な状態である、ということに気付きました。

「何もできないという状態がいかなるものか」ということを、身をもって知りました。

これからは、人を頼りにする

今までは、「人に頼ったら負けだ」「人に頼らないことが俺のスタイルだ」と思ってやってきましたが、

このスタイルはやめることにしました。

今後は、人を頼りにしていきます。

さっそく、以前、同じ職場で働いていた先輩にお願いして、

会計データの入力作業を手伝ってもらうことにしました。

現在の業務量は、「何もなければ」自分ひとりでも対処しきれるでしょうけど、

「何もなければ」という前提はただの願望に過ぎません。

いまは、「人生において『何もなければ』は無い」と考えています。

人の力を借りることで、

日ごろから余力を持って仕事ができ、健康上のトラブルが起きる可能性を減らすことができるでしょうし、

トラブルが起きてしまった場合でも、早期にリカバリーしていくには、頼れる人がいた方がよいでしょう。

良い人が、入力作業を引き受けてくれて、助かりました。

これからは、ITを頼りにする

上記のデータ入力をお願いした先輩は、現在、神奈川にお住まいになっています。

静岡と神奈川で、距離が離れていてもやり取りが成立しているのは、IT技術のおかげです。

(いまのところは、あくまで初歩的な技術だけですけど)

体調を崩したり、病み上がりの時にも、

私のような零細事業では、仕事は進めていかなくてはなりません。

そうそう簡単に、長期休暇というわけにはいきません。

そういうときでも、IT技術に詳しく、ネット環境が整っていれば、

それなりに作業を進められることがわかりました。

おそらく私が知らない便利な技術が、まだまだたくさんあるでしょうから、

今後そういったネット上のサービスなどを、積極的に探して利用してみるつもりです。

これからは、お客様を頼りにする

お客様の温かいご厚意には、今回本当に甘えさせていただきました。

今回の体調不良では、お客様に迷惑を掛けないように、という点を常に意識していましたが、

入院した旨をお客様に連絡すると、

皆さん「仕事は遅れてかまわないから、浅原さんの療養を優先してくれ」とおっしゃってくださいました。

まことにありがたい限りです。

今後も、お客様に迷惑を掛けないように、という方針は変わりませんけど、

「本当にどうしようもないときは、お客様に甘えるのもあり」という方針を加えることにしました。

もちろん、甘えた後は、帳尻合わせのフォローが必須、ということで。

これからは、横のつながりを構築していく

相変わらず、私には仲の良い同業者さんがいません。

司法書士さんや社労士さん、弁護士さんは仲の良い方がいるのですが、

税理士さんとはつながりがありません。

この点もやはり今回の入院で、改善していかなくてはならない、と感じました。

どうしても法律上、「税理士資格がないとできないこと」というのがありますし、

いざというとき、何を優先しなければならないか(トリアージ的な)ということが、

同じ税理士ならわかるでしょうけど、そうでないと見当がつかない、となってしまうでしょうし。

横のつながりの構築、というのが、これからのわたしにとっての重要なテーマです。

昨日の仕事

  • 清水区江尻東のお客様の会計報告
  • 月末決済予定の不動産の詰め
  • 空手稽古

連続組手のときに、K選手の強烈なボディブローがカウンターでレバーに入り、5分ほど動けず。

よくテレビのボクシングや格闘技の試合で、右わき腹をやられて沈み込む選手を見るけど、あの辛さを体験。

これは無理、立てない。病み上がりにはきつすぎる。