税理士資格を税理士業には使わなかった

お疲れ様です。

静岡の税理士、浅原です。

税理士登録した当時、開業税理士をやる気がなかったことについて、書いてみます。

10年前は若かった。

税理士をやる気は、ほとんどなかった

私が税理士登録したのは、平成22年3月24日です。

税理士会への登録申請は、非常に複雑で、

多くの書類の提出を求められました。

申請書類は、すべて手書きとなっており、間違ったら最初から書き直しなので、

当時、いまほど根気のなかった私は、書き間違いを繰り返す中で、

「あーもういいや」と、数回、挫けてしまいました。

なんとか自分を奮い立たせ、

税理士会から書類の出し直しを指示されつつ、申請書類を書き終えたのが、

平成21年の終わりごろだったと記憶しています。

そして、

無事税理士登録されて、しばらくは勤務先で、

経理課課長兼社内税理士として活動していました。

やっていることは、経理課課長オンリーのときと同じでしたけど。

その後、

社内税理士をしていた勤務先を退職したのが、平成24年1月、

さらには、セミリタイヤの期間を挟んで、

ちゃんと税理士をしようと活動に力を入れ始めたのが、平成24年の9月頃からです。

なんだかんだと、税理士登録はしたものの、

最初のうちは、本気で税理士としてやっていこう、とは思っていませんでした。

なぜなら、

組織から離れて独立して生きていく、というのは、

税理士に限らず本当に厳しい道であるということを自覚していたからです。

それは、

高校生の頃から自営業の父を見て感じていましたが、

直近の勤務先が全国的にフランチャイズ展開をしており、

そこの加盟店の経営者様と話をしたり、経営判断用のデータのやり取りをするなかで、

「経営の世界はきつい、厳しい、容赦ない」という面を間近にみていたからです。

とはいえ、

その頃の私はすでに30代前半で、ある程度自分のことも見えています。

自分の性格が、組織運営に向いていないということも、自覚をしていました。

「組織から離れたい」、

しかし、「独立してやっていくのはさらにハードルが高い」と。

そこで私は、

税理士資格を税理士業に使うのではなく、

別の用途に使うことを考えました。

「銀行借入」です。

信用獲得ツールとしての税理士資格

銀行は、

お金を貸して、利息を得ることを収益の柱としています。

よって、常にお金の貸出先を探しています。

当然ながら、

貸したお金は返してもらわなければならないので、

「ちゃんと返してくれる貸出先」です。

そういう面から、

「医師、弁護士などの高額所得者、上場企業にお勤めのサラリーマン、税理士などの士業関係」

といったところは、お金を貸しても返してくれる可能性が比較的高く、

好条件での融資が期待できます。

そのあたりのことは、

企業財務に関わるようになり、知識として知っていました。

当時、賃貸経営を足掛かりに独立の道を探っていた私は、

税理士登録するチャンスを窺っていました。

私のような資産ゼロの人間が賃貸経営に参加するには、

億単位の銀行借入が必要だからです。

そんななか、

勤務先の顧問税理士だったト―〇ツに不信感をいだくようなことが起き、

それを機に、勤務先のS山社長に提案して、税理士登録までの道筋を作りました。

そして、

税理士登録から1年後の平成23年3月に、最初の借入として約2億円、

さらには、同年9月に約3億円の借入をすることができました。

最初の借入をしたときの私の年収は、500万円くらいでしたので、

一般的にこの年収レベルなら、1億円が限界といわれています。

そこを、

初年度に合計5億円まで借り入れることができたことには、

「借主が税理士である」という要素が、確実に作用していました。

「本来の用途以外に使う」という発想

自分がもっている技術や経験、知識を、

「本来の用途ではなく、別の用途に流用してみる」、という視点は、

とてもおもしろいと感じています。

私は税理士資格を、不動産賃貸業に使うことで、一定の効果を出すことができましたが、

考えてみれば他にも多くのパターンがあるでしょう。

税理士資格であれば、次のようなアイデアです。

  • 税理士資格を使って、パソコンスクールを経営
  • 税理士資格を使って、不動産売買仲介業を経営(これ、ちょっと興味がある)
  • 税理士資格を使って、結婚相談所を経営(これはやってみたい)
  • 税理士資格を使って、葬儀ビジネスを経営(良さそうだけど、休みが無くなるかも)
  • 税理士資格を使って、警察で捜査に加わる(本当に、たまにそういう求人がある)

こういった視点で、

ご自分の経験値の棚卸しをしながら、ビジネスの相性を探っていけば、

まだまだビジネスの隙間はみつかるでしょう。

アタマの体操としても、おもしろいです。

昨日の仕事

  • 退去後のお部屋の確認
  • 富士市のお客様との面談
  • 清水区江尻のお客様の月次データの確認

深夜、上の子が体調を崩し、夜間救急へ

徐々に回復し、今は元気になった

結局徹夜で、本日のスケジュールは大きく変更

こういうイレギュラーはどうしても避けられないので、日頃から、余裕を持たせたスケジュールを心がけたい