本当は、人を雇いたい

お疲れ様です。

静岡の税理士、浅原です。

このブログでは、

私は、本音を書くように心がけています。

さて、

当サイトの自己紹介や事務所紹介のページでは、

「ひとりでやっているのがちょうどいい」

「人を雇うつもりはない」ということを書いていまして、

これは確かに本心です。

ただ、

今すぐではないのですが、死ぬまでにもう一度、

私は「人を雇う」ということに、

チャレンジしたいと思っています。

自分のビジネスに関しては、

売上増加も、事業拡大にも興味がありませんが、

かつて、

できそうでできなかった「自分のお金で人を雇って、一緒に働く」という、

ただこれだけのことを、

今も諦めてはいません。

よくある雪辱

振り返ると、

私は社会人キャリアの中で、

失敗や恥ずかしい思いを何度もしてきました。

本当に、何度もありました。

ただ、それらは、

社会人であれば誰しも経験するであろう些細な事です。

些細な事、というよりは、

普通のこと、よくあること、

といった方がいいでしょうか。

そんなよくある恥ずかしいことの中でも、

鮮明に記憶に残っていることが2つあります。

私にとっては、

この2つの出来事は、どうしても受け入れがたく、

「必ず雪辱を果たす」と自分に誓うことでしか、

その場を乗り越えることができないものでした。

そのうちの一つが、

放送局勤務時代の提案会議での出来事です。

提案会議での失態

私が勤務していた放送局では、

年に一度、提案会議がありました。

名古屋管内の7つの放送局のデスクや中堅スタッフが集まって、

翌年度の事業計画について、各放送局での企画を持ち寄り、

それを皆の前で説明し、質疑応答の後、

企画実現に向けてすり合わせをしていく場です。

我々、イベント運営をメインに扱う部門では、

年に一度の最重要な会議でした。

そして、私は、

その会議に参加するのは初めてでした。

普段、私がしているのは、

少人数での具体的な打ち合わせばかりで、

大人数の前で、それもみな私よりベテランスタッフばかりの中で、

自分の企画をプレゼンするというのは、

もう聞いただけでもビビってしまいます。

それでも、

私の上司の「浅原、お前行ってみるか、何事も経験だ」の一言で、

私が代表していくことになりました。

日々の通常業務をこなしながら、

プレゼンの流れを考えて、資料を用意して、リハをして、と、

自分なりに事前準備を十分にやったうえで、当日に臨みました。

結果的には、惨敗でした。

緊張で、言葉に詰まる、体が固まる、足元に力が入らない、

質問の内容が理解できない、ゆえの的外れな受け答え、と、

散々な状態でした。

最後に、名古屋局デスクから、

「おい浅原よ。みんな、忙しいなか遠くから来て、がん首揃えてやってんだ。

お前のために、無駄な時間を使わすんじゃねえ」と、お叱りの言葉を受けて、

ほうほうの体で帰ってきました。

三重県の放送局に戻る帰りの近鉄特急の中、

あまりのふがいなさと自分への怒りで、

体がガチガチになっていた記憶が残っています。

列車の中で、

「この借りは、必ず返す」と、

自分に約束しました。

(翌年の提案会議は、「俺に行かせてくれ」と上司に頼み込み、再び行ってきました。

前年の反省を活かし、きっちりやり切ってきました)

自分のお金で人を雇うことの難しさ

もう一つの雪辱は、また別の機会に書くとするとして、

それとは別に、平成26年から27年にかけて私の身に起きた

「事務所スタッフとの関係作りができなかったこと」は、

今も私の中で、くすぶっています。

会計事務所の事業承継に失敗したのも、突き詰めれば、

従業員との関係作りができなかったことが、もっとも大きな要因です。

事業承継の依頼が来た時点で、すでに私は、

前の勤務先で6名のスタッフを管理しながら業務を進めていく、

ということを経験していましたので、

「引き継ぐ人員が4名なら全然問題ないな」と思っていました。

しかし、

実際に事業承継をしてみると、

「自分が雇ったスタッフと一緒に働く」ということが、

「会社のお金で雇ったスタッフと一緒に働く」というものとは、

全く異質のものであることに気づきました。

「世の社長たちは、普通に人を雇って一緒に働いているのに、

どうして私には、これほど困難なことに感じるのか」と思いながら、

私の最初の事業承継は、失敗していきました。

雪辱とは、私の理解では、

「できると思っていたのにできなかった事柄」から生まれます。

「最初からできないと思っていて、もしくは難しそうだと思っていて、やっぱりできなかった」

という場合には、

悔しさはあるにせよ、そこまで思い詰めるものではないでしょう。

そういう意味で、

この「自分で雇ったスタッフとうまくやれなかった」というのは、

私にとっては、

「できると思っていたのにできなかった」ことであり、

まさに雪辱です。

当時のスタッフに対する「申し訳ない」という思いと、

当時の自分に対する「お前ならもっとやれただろう」という怒りの念が、

しぶとく残っています。

この先、

当面の間ひとりで事務所をやっていく、という計画は、

変更なしでそのままです。

人を雇う予定はありません。

しかし、

ずっとこの先もひとりでいい、とは思っていません。

いつか必ず、

「自分が雇ったスタッフと、良好な関係を築いて、一緒に働く」

ということにチャレンジしたい。

そして、

過去の自分に雪辱を果たし、

今の自分に自信を持ちたい、と思っています。

昨日の仕事

  • 宗教法人の決算業務の続き
  • 清水区江尻東のお客様の月次データの確認
  • リスケ延長申請書の作成
  • 下の子の授業参観

学校の下駄箱エリアで、一斉清掃をしている上の子に会い、話しかけて、無視される

下の子の授業参観が終わった後、廊下側の窓越しに「お疲れさんだね」と話しかけるが、窓枠にかけた私の手を、下の子が無言で払いのけようとする

学校内での父親の扱いが、ホコリ並み・・・