「お客」としての存在価値とは

お疲れ様です。

税理士の浅原です。

今日は、ディーラーさんに来ています。

昨年購入した車両の燃料タンクの中にある圧送ポンプに、不具合が見つかったらしく、リコール修理です。

修理に2時間ほどかかるということなので、待っている間、ブログの下書きでもしようかな、

と思っていたところ、ちょっと気になることがあったので、書いてみます。

(前回のブログと同様、全体的に沈んだトーンの文章になってしまいました。先にお詫びします。最近、仕事が立て込んでいるのと、結論を出さなければならない重要な検討事項が重なっていて、なかなか軽やかな気分にはなれずにいます)

ブログを書いていると、あっという間に2時間たってしまいます。
ここだったらコーヒーもおいしいし、予定外の来客もないし、朝からいてもいいなあ、と。
ノートパソコン買ってよかったです。

スタッフのしっかりとしたあいさつ

私は、三菱の軽ワゴン、トヨタのセダン、日産のバン、ダイハツの軽ワゴンを所有しています。

それぞれ、税理士業と賃貸経営で使っています。

4台あると、維持コストが馬鹿になりません。

馬鹿にならないどころか、心を病みそうなくらいお金がかかるのですが、致し方ありません。

父や母に賃貸物件の清掃や外構の管理を手伝ってもらっていますし、

洗面化粧台やエアコンなどの大きな荷物や、汚れた放置自転車を運ぶことも多いので、

どうしても複数台の車両が必要になります。

そして、当然の結果として、車両の不具合でちょいちょいと、ディーラーさんやモータースさんに、

車を持ち込むことになります。

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ディーラーさんでは、最近どこもそうですが、接客がとても丁寧です。

リコール修理のときには、まず店舗に到着すると、「迷惑をかけて申し訳ない」とお詫びしてくれます。

そして、店内に誘導した後、「飲み物を飲まないか」と聞いてくれます。

飲み物が到着すると、スタッフさんが、氏名を名乗ってから、「今回の不具合は、

燃料タンクの圧送ポンプに不具合が見つかりまして・・・」と説明してくれて、

責任をもって修理します、と約束してくれます。

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普通といえば普通でしょうか。

当然といえば当然なのでしょうけど、なぜか私はこの一連の流れに、軽い感動を味わいます。

「このスタッフさんは、自社製の車に乗っているというだけの見ず知らずの私に対して、本当に申し訳ない、

と思っているんだな」

「表面的な振る舞いではなく、言っている言葉と頭で思っていることが、

ちゃんと一致しているんだろうな」と感じます。

燃料ポンプの不具合なんて、直接的には下請けのパーツ納入業者さんの問題なのでしょうけど、

あたかもディーラーのスタッフさん自らの失敗であるかのように、言葉を選んで対応してくれます。

こちらとしては、ただ「よろしくお願いしますね」というだけです。

あいさつをしない客がいる

スタッフさんとそんなやり取りをした後、別のお客さんが店舗に入ってきました。

話を聞いていると、そのお客さんは、車両の定期点検をしてもらいにきたようです。

私より5~6才年上に見えるおじさんのお客さんですが、どうにも、リアクションが微妙です。

おじさんは、スタッフさんの顔も見ないで「うい・・・うい・・・コーヒー・・・」とつぶやいています。

対応している若いスタッフさんは、先ほど私に対してしたのと同様、おじさんに対しても丁寧に説明しています。

傍で見ている私は、「おじさん、あなたの子どもくらいの若いスタッフが頑張って説明しているんだから、

ちゃんと聞いてやれよ」と思ってしまいます。

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こういうおじさんは結構います。

「せめて、コーヒーを運んでもらって『ありがとう』くらい言えないのかな」と思ってしまいます。

あいさつをしない客の方が、金払いが良い

もっとも、そのお客のおじさんは、定期点検という仕事を、ディーラーさんに依頼しています。

すなわち、ディーラーさんに対して、売上高をもたらしてくれる存在です。

対する私は、リコール修理だけなので、ディーラーさんからすれば、売上どころか、

工賃と部品代だけがかさむ、客ならぬ客になります。

ちなみにディーラーさんからは、今回のリコール修理にあたり

「いっしょに定期点検もしておきませんか」と提案されましたが、

「お金がかかるものはやめときます」と言って、断りました。

(1年で500キロくらいしか走っていない車なので)

さらにいうと、ディーラーさんの車検は、金額がやや高めなので、

より安く車検を通してくれる車検屋さんを、これから探すつもりでいます。

おじさんと私、どちらがディーラーにとっていい客なのか

ディーラーさんからすれば、私は「儲からない客」ということになります。

あいさつや受け答えはしっかりするし、コーヒーを出してもらえば、「ありがとう」とお礼を述べますが、

私との取引では、ディーラーさんには利益が出ません。

私がディーラーのオーナーだったとしたら、やはり、あいさつや受け答えはできなくとも、

売り上げにつながる仕事を依頼してくれるおじさんの方が、いい客なのでしょう。

ディーラーとして、工場や機材、スタッフなどの環境を整備してビジネスを継続していくならば、

やはりお金が入ってこないと、ビジネスの継続自体が危ぶまれるので、

しっかりお金を入れてくれるお客をつかまえていかなくてはなりません。

私は、マナーは備えていても、お金を入れてくれないお客・・・・。

(それは客とは言わないかもしれませんけど)

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ディーラーさんには申し訳ないけど、今のところは、やはりそれが、私の器なのだと思います。

お世話になった人や、自分に尽くしてくれた人には、できる限り報いたい。

しかし、私は、それらを「コスト削減」というビジネス命題の範疇に取り込みたがる。

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ディーラーのスタッフさんに対して深くお辞儀をする、今の私には、それくらいしかできないな、と思いました。

まとめ

今日の動きの中で、心に引っ掛かったことを書いてみました。

ビジネス上の人間関係においては、何が正解、というわけでもないのですが、

私に関しては、その時その時で、自分に出せる精一杯の誠意を相手に示していくしかないんだろう、

と感じました。

とりとめのない話で恐縮です。