お疲れ様です。
静岡の税理士、浅原です。
建物をお持ちの方は、火災保険に加入している方が多いと思います。
私も、賃貸経営をしている関係で、所有しているマンション・アパートは、
すべて火災保険・地震保険に加入しています。
この火災保険・地震保険(以下まとめて「火災保険」)の保険料は、近年、増加の一途をたどっていますが、
今年の10月以降、「さらなる値上げ」に加えて「10年契約の廃止」が決定しています。
それらを踏まえて、私は9月中に、火災保険契約の組み直しをすることを決めました。

改めて他の保険会社を検討してみても、いいかもしれない
10月以降の保険料の上り幅
10月以降、どれくらい保険料が増額されるのか、現時点ではまだわかりません。
懇意にしている保険代理店の担当者さんにも確認しましたが、
「全国平均で10.9%引き上げる」という決定だけがされている状況であり、
まだ個々の建物ごとに見積もり金額をだすことはできない、ということでした。
ただ、保険関連の各サイトでも触れられていますが、
この「全国平均で10.9%の引き上げ」というのは、過去最大の引き上げ幅とのこと。
その背景には、「近年の自然災害の増加」と「築古建物の増加」があるようです。
私が保有している物件は、幸い住宅地にあるものが多いので、自然災害の影響は少ないものの(※)、
築年数の経過している建物が多いため、給排水管の故障による水漏れ被害は、多発しています。(※)
(※)たまに、台風でアンテナやパネルがぶっ飛んだり、配線がビロビロに千切れたりするくらい。
(※)給排水設備からの水漏れは、築年数15年目くらいから、めちゃくちゃ増える印象です。共同住宅は、部屋ごとに給排水設備があるので、しょうがないのですけど。これらを乗り越えるためにも、メンタル耐性が重要です。
この水漏れ被害も、火災保険の特約によりカバーされる事故であるため、
保険会社の収益を圧迫しているらしく、保険料増加に大きな影響を与えてしまっているようですね。

話を戻して、
まだ10月以降の保険料の具体的な金額は出せませんが、代わりに参考になる数字を紹介します。
次に記載する保険料は、現在、私が保有する物件について、
「令和元年に加入したときの保険料(5年契約)」と、
「今年の9月に、新たに火災保険に加入しなおした場合の保険料(5年契約)」です。

物件ごとに、増加率が異なるのは、
物件ごとの保険会社による評価額に対して、加入してる保険金額の比率による影響と思われます。
保険会社の評価額に近い保険金額で加入している物件は、増加率も抑えられているのに対し、
評価額の半分に満たない保険金額しか加入していない物件は、増加率も高い傾向にあります。
それにしても、
同じ保険金額・同じ補償内容で再加入しても、「年間12万円の増加が確定している」ということに、
ひとまず驚きなのですが、これが、
「今年の10月以降は、この表の金額よりも、さらにもっともっと値上がりすることが確定済み」という事実に、
火災保険なしでは賃貸経営はムリ、と思っている私は、ぐったりするばかりです。
10年契約の廃止
この保険料の値上がりに加えて、10年契約も廃止されることが確定しています。
10年契約が廃止された結果、保険契約期間は、「最長5年」となります。
つまり、10年契約ならば、
保険金額と補償内容について、10年間は同じ保険料負担でカバーできるわけでして、
5年契約にするならば、その保険料が固定される期間も5年間に短縮されるわけです。
近年の、火災保険料の増加傾向にかんがみれば、
この先も、もっともっと保険料負担は増額していくでしょう。
すなわち、保険料は、「今」が一番安い、と考えて間違いないでしょう。
9月中に火災保険に入りなおせば、今の一番安い保険料を、この先10年間キープできるわけです。
これが、一月遅れて10月に入りなおすとなると、
保険料は値上がりするわ、保険料をキープできる期間は最長5年に短縮されるわで、
一言でいって「つらいなあ」ということになるわけです。
火災保険なしでは、怖くて建物を持てない
「新築物件なので、材料も丈夫だし、設備の故障の心配はない」とか、
「ぶっ壊れても直す気もない築古物件」とかなら、火災保険も必要ないかもしれませんね。
つまり、
「保険システム以上に、建物自体が頼りになる」、
もしくは、
「建物には、依存も期待もしていない」という場合です。
でもそうでない場合は、建物を持っている以上は、やはり火災保険加入は必須でしょう。
小心者の私は、マンション購入が確定したら、次にやるのは、何はさておき火災保険の見積もり入手です。
決済引き渡し日には、必ず保険が効いている状態にしておく、というのが外しちゃいけないマイルールです。
このブログの読者で、まだ10月以降の保険料改定をご存じなかった方は、
ぜひとも早めに保険代理店とご相談して、9月中の火災保険の組み直しを検討されることをお薦めします(※)。
(※)補足しておきますと、10年契約で火災保険に加入する場合、保険料の支払いは、「10年分一括払い」しか選べません。いままで「年払い」を選んで、1年ごとの保険料を払ってきた方が、「10年一括払い」の保険料を目にすると、ちょっと心理的にしんどく感じるかもしれません。、それでも、それに見合うリターンはあると思いますよ。
(当事務所では、次のサービスを提供しております)
◇賃貸経営・満室サポート昨日の仕事
- 葵区八千代町のお客様に月次データの報告
銀行借り入れについての相談を受ける
もっとも得意で、経験値もある分野だ。
借入に関しては、経営者ごとに、抱えている思いや向き合い方が異なるので、その人に合わせたアドバイスをするように心がけている
- 購入予定のマンションについて銀行や保険代理店と面談
融資担当の方からは、根抵当権の有効な使い方を教えてもらった
上記ブログネタも、保険代理店の懇意にしている担当さんから教えてもらった
優秀なスタッフが周りにいてくれることに、感謝の日々です