お疲れ様です。
静岡の税理士、浅原です。
私は日々、税理士業務をしつつ、賃貸経営を同時に行っています。
賃貸経営の方は、軌道に乗ってしまえば後はメンテナンスだけ、という状態にできますけど、
メンテナンス業務も、私はそれなりに負担を感じています。
それでも、税理士業務に比べれば、はるかに時間は少なくて済みますけど。
税理士業と賃貸経営は、それぞれの特徴が両立をしやすくしてくれている、と感じます。
今日は、税理士業と賃貸経営の特徴の中でも、それぞれの違いについて触れてみようと思います。
目次
労働の回数・・・「労働が目的である」と「労働以外が目的である」
税理士業は、労働集約型産業と言われる種類のビジネスになります。
これは、一言でいえば「人間の労働力をお金に換えるビジネス」という意味です。
「労働」と「収入」が完全に紐付けられる関係になります。
結果として、
「働けばお金が入る」
「働いた分だけお金が入る」
「働かなければお金は入らない」
とうことになります。
すなわち、
1回の労働で1回の収入、2回働けば2回分の収入が得られる、ということです。
これに対し、賃貸経営は「資本集約型産業」という種類のビジネスです。
簡単に言えば、「不動産や機械、設備の稼働をお金に換えるビジネス」のことです。
このビジネスでは、収入と結びついているのは、人間の労働力ではなく、「設備の稼働」です。
よって、いくら人間ががんばって働いても、設備の稼働が伴わなければ、収入には結びつきません。
逆もまた然り、
人間ががんばらなくても、設備が頑張ってくれれば、収入が得られることになります。
その結果、1回の労働がその後の継続的な収入につながることもありますし、
5回働こうが10回働こうが、設備を稼働させることができなければ、
1回分の収入すら得られないことになります。
こういったそれぞれの仕事における働き方の違いが、
両立を可能にする重要なポイントとなっています。
実際、税理士業や賃貸経営以外にもビジネスを始めようと思ったことが、今まで何度かありますけど、
実現に至らなかったのは、この働き方が理由です。
労働集約型の税理士業に加えて、さらに別の労働集約型のビジネスに取り組むというのは、
私ひとりでやっていくには、物理的に無理です。
ただ、労働集約型と資本集約型、という組み合わせなら、
たとえ私のような、ひとり経営の方でも、やり方次第で両立は可能です。
その点で、税理士業と賃貸経営は、うまく組み合わせることができました。
外注システム・・・「完成している」か「完成していない」か
税理士業は、有料無料にかかわらず、独占業務とされています。
独占業務ですから、受けた業務は自分でこなす、ということが大前提であり、基本的に例外はありません。
よって、そもそも税理士業界には、外注システムはありませんし、
そういう概念にはそぐわない業界、と言えます。
これに対し、賃貸経営の業界は、外注システムが完成しており、
何をするにも外注を前提に考えるのが一般的です。
空室募集、家賃の集金、苦情対応、リフォーム・メンテナンス対応、
それぞれに専門業者さんがいるため、彼らに手数料を払い、貸主に代わって対応してもらいます。
こういった外注システムの有無が、
ベースがひとり経営であったとしても、両立を可能にしたポイントです。
開業資金・・・「自己資金で足りる」と「自己資金では足りない」
ひとりで税理士事務所を経営していくなら、開業資金は、さほど必要ありません。
自宅で開業するならば、パソコンと会計ソフトがあればできてしまうので、
税理士会への登録費用が一番高額な出費になるでしょう。
50万くらいの貯金があれば、開業できちゃう手軽さが、税理士業のよいところです。(※)
(※)その前に、資格をとらなきゃですけど。資格も、あきらめずに試験を受けていれば、上位ランカーから順に卒業していきますから、必ず自分の番が回ってきますけどね。いずれ税理士試験のことも、ブログで触れてみたいと思います。
それに対し、賃貸経営においては、自前の不動産をもっている人は別として、
新たに賃貸用アパート・マンションを手に入れようとするならば、
銀行借り入れが必須になるでしょう。
いままで、私が購入してきた物件でも、一番安い物件ですら4千万ちょいでしたので、
自己資金だけで賄うには、金額が大きすぎます。
この10年ほどの間に、賃貸経営プレーヤーは極端に増えましたけど、
多額の銀行借り入れを起こさなければならない、というのは、
それだけで十分に高いハードルと言えます。
もし、税理士業の方も、
多額の銀行借り入れを起こさなければ開業できない、というものだったとしたら、
とても両者の両立は不可能だったと思います。
まとめ
多額の銀行借り入れが必要なものの、
外注システムを駆使して、物件を稼働させるまでが勝負どころの賃貸経営に対し、
少額の開業資金で足りるものの、
自前で処理しつつ、仕事もとり続けなければならない、という税理士業。
そういったそれぞれのビジネスの違いが、両立を可能にしていると思いました。
(当事務所では、次のサービスを提供しております)
昨日の仕事
- 購入予定の物件の詳細を詰める
調べること、考えること、決めなければならないことが多くて、脳が煮立ってくる感じ
- わが子の熱望に応じて、マカロンを買いに行く
思いつきで、お店のカウンター前で小芝居をしてみる
子「わあ、フランス大統領がいっぱい並んでるよ」
私「オランドさんやサルコジさんがいっぱいだねー」
店員さんからの「それをいうならマクロンちゃうんかい。ちゃうちゃう、うちの店はマカロン屋やったわ」というツッコミを期待したが、あるはずもなく。(あるわけがない)

なぜかクッキーの詰め合わせを熱写。
無反応な店員さんへの動揺が隠せない。