お疲れ様です。
静岡の税理士、浅原です。
先日、仕事で使っている軽のワンボックスカー(三菱のミニキャブ)を洗車をしていました。
その時に思い出したのが、
「税理士で、軽のワンボックスカーに乗っている人を見たことがない」
というフレーズです。
毎年、確定申告時期に、税務署主催で、確定申告義務のある人向けの無料相談所が開設されます。
以前、その相談所に当番員として参加するために、現地の駐車場にミニキャブで行ったら、
駐車場で交通整理をしていたベテラン税理士に、
「軽のワンボックスに乗っている税理士を見たの、初めてだよ」と言われました。
その時も、先日の洗車の時も、
やっぱり私は根っからの少数派なのだな、と感じました。
しかし私は、少数派を目指して、少数派をやっているわけではありません。
自分にとって、ベストな選択をしてきた結果、気づいたら少数派になっていました。
どこまでも少数派
私が使っているこの車は、正確には「ミニキャブミーブ」と言います。
車体のサイズは通常の三菱ミニキャブと同じなのですが、
燃料は、ガソリンではなく電気です。
ガソリンタンクの代わりに、バッテリーを積んで走っています。
街中で見かけるミニキャブは、ほとんどがガソリン車なので、
私のこの車に関しては、二重の意味で少数派と言えます。
このミニキャブミーブは、私にとっては、ベストな選択でした。
ミニキャブミーブを選んだ時の私の車への希望は、次のようなものでした。
- 荷物が積める
・・・洗面化粧台やキッチンなどの設備を積んだり、放置自転車や廃棄物を回収してくることが多い
- 乗車人数は私ひとり
・・・私以外に乗る人はいない
- 維持費が安い
・・・そもそも、車にお金をかける気になれない
- 環境性能が高い
・・・空気を汚しながら走るのを、ストレスに感じる
- 長距離移動はない
・・・お客様も保有物件も、だいたい静岡市かその近隣にある
こんな希望に合う車があるのかな、と疑問に思いながらも探していたら、
ミニキャブミーブが見つかって、
私の希望にベストフィットだったので、すぐに決定できました。
(トラックタイプにしようかと迷いましたが、ミニキャブのトラックの運転席が、私の体には小さすぎて、無理でした。トラックが好きなので、残念でした)
ただ、この車、見た目には、税理士っぽさがありません。
私が知る限り、税理士が乗っている車は、
こぎれいなコンパクトカーか、こぎれいなセダンのどちらか、という感じです。
税理士会支部の定例会や、確定申告の相談会場で見かける税理士の車は、
だいたいこの2種類です。
でも、この2種類の車では、
私には、環境性能くらいしかフィットしません。
ミニキャブミーブを買ったときにも、
「せっかくだから、ほかの税理士さんが乗っているような、こぎれいな車にしよう」
などと色気を出していたら、
100%後悔していたでしょう。
いまではミニキャブミーブは、私が仕事をするうえで、
欠かせない道具となっています。
多数派を目指すなら、フィット感は諦める
車選び以外でも、次の点で私は少数派です。
- 事務所の事業規模の拡大に興味がない
- 対面での営業活動を積極的には行っていない
- スタッフを雇用する気がない
どう見ても、私は多数派とは言えません。
だからと言って、多数派を目指したら、私は仕事を辛く感じるでしょう。
事務所の顧客を増やすために、外での営業活動や税理士紹介会社を積極的に利用して、
そうすればお客様も増えるでしょうし、事務所の規模も拡大していくでしょうけど、
それが私にとって幸せなことだとは思えません。
条件面だけをお客様に合わせたとしても、フィーリング面で合わない方が増えるでしょうし、
仕事をこなすためにスタッフを採用したとしても、スタッフが定着するかどうか、
お客様との対応ができるかどうか、未知数の部分が多すぎます。
そもそも、辛そうに仕事をしている税理士と話しをしていても、
お客様もつまらないでしょう。
私にとって、多数派を目指す、多数派の目標と同じ目標を掲げる、ということは、
そういうことです。
多数派が選ぶであろう選択肢を選び、自分のフィット感は諦める、
ということです。
数字を追いかけていくのが楽しい、それらが苦にならない、ということあれば、
多数派で全然問題ありません。
ただ私は、一度それらを経験して、
「その道は自分には合わない」ということを理解しました。
苦しみながら、数字や金額を追いかけるくらいなら、
自分にフィットする選択をしながら、少数派でいる方を選びたいと思います。
少数派は少数派なりに、悩みも苦労もありますから。
まとめ
自分にフィットする選択をしていくと、自然と少数派になってしまう、
ということについて、書いてみました。
もっとも、「フィットする選択で、ストレスのない仕事生活を」、
というわけではありません。
フィットする選択の結果、生まれた余裕に対しては、
進んで負荷をかけて、自分自身を鍛えていかなくてはならないと感じています。
このブログは、まさに負荷の一環です。
(それでも書いている最中は、集中していて楽しいですが)
少数派には、トレーニングが欠かせません。
吹けば飛ぶような零細事業ですから。