「うまくいかなかったらどうしよう」と思った時に、考えること

お疲れ様です。

静岡の税理士、浅原です。

ビジネスをしていると、よく間違えたり、失敗したりします。

私は比較的、慎重な行動を心がけているつもりですが、それでもよく失敗します。

些細な失敗なら、おそらく一日のうちに3~4回くらいはしています。

せっかく、機動性の高いひとり経営をしているのですから、

ビジネスかプライベートかに関わらず、いろいろなことにチャレンジしてみようとも思うのですが、

アイデアが浮かんだとしても、

生来の性格ゆえの「うまくいかなかったらどうしよう」という思いがしつこく絡みついてきて、

一歩を踏み出せない、ということも多いです。

そんな「うまくいかなかったらどうしよう」と思った時に、

どのように思考や思いをコントロールしているか、書いてみます。

うまくいかないと、失うもの

独立前、独立後、それなりにチャレンジを繰り返してきました。

独立前だと、

麻雀、

パチンコ・スロット、

簿記会計、

バイク(ゼロハンから大型まで)、

税理士試験、

放送局での仕事(番組の公開録画や中継)、

船舶免許、

放送大学、

司法試験、

会計事務所勤務、

結婚・共同生活(努力や気遣いなしでは成り立たない)、

税務調査対応、

監査法人対応、

株主総会対応、

従業員採用、

管理職として従業員の業務管理、

リスケ対応、

資金調達、

子育て、

会社設立、

不動産購入、

5億の銀行借入、など。

独立後は、

税理士としての営業活動、

会計事務所の承継、

お客様への謝罪と補償、

事務所移転、

相続税申告、

合併法務、

信託譲渡、

ホームページやブログの作成、

紫微斗数鑑定の習得、

空手の習得、など。

それぞれ、うまくできたものもあるし、できなかったものもあります。

チャレンジした結果、うまくいかないときは、高確率で何かを失います。

何を失うかは、チャレンジのテーマや取り組み方で変わってきますし、

突っ込み方によって、失う量も変わってきます。

うまくいかなかったときに、何をどの程度失うのかは、

チャレンジの前段階で、しっかり見極めておく必要があります。

たとえば、次のようなものです。

お金やモノを失う

どのようなチャレンジでも、多かれ少なかれお金は失われるのですが、

特にお金を得ようとするためのチャンレンジでうまくいかないときは、

往々にして多額のお金を失うことが多いです。

わたしにとっては、賃貸経営で使う物件の購入やリフォームが、これにあたります。

また、ややニュアンスが異なりますが、従業員採用もこれに含まれるでしょう。

大きなお金を動かすチャレンジでは、うまくいかない場合、

どの程度のお金をロスするのか、もしくは、どこまでロスしたら損切り実行を判断するのか、

という点を見極めておきたいところです。

健康を失う

チャレンジの雲行きが怪しくなってきたり、

チャレンジ自体がいまの自分にとって過酷すぎるものだったりすると、

心身の健康を損なう可能性が高まります。

健康を害すると、チャレンジの継続はおろか、今までの生活を継続することが困難になります。

多少の疲れなどはよしとしても、長期休暇や治療が必要な状態にまでは、追い込んではいけません。

時間を失う

不可逆的な時の流れの中にいる以上、時間は常に失われていきます。

チャレンジの結果が実を結ばなければ、ある面では時間の無駄だった、ということにもなるでしょう。

ただ、チャレンジをしなくても、息をしているだけも時間は失われていきます。

うまくいこうがいくまいが、どっちにしても、時間は減っていきます。

信頼を失う

チャレンジがうまくいかなかったとき、状況によっては、他者からの信頼を失うかもしれません。

しかし、結果はともかく、チャレンジしたこと自体で、他者からの信頼を得ることもあります。

他者が、自分のどこを見ているのかによるのでしょう。

また同様に、「自分自身への信頼」という点も意識しておく必要があります。

一歩踏み出すべきときに踏み出せたとするならば、結果はどうあれ、

踏み出せた自分自身を、これからも信頼できるでしょう。

初めての分野に一歩踏み出すのには、勇気が必要ですから。

評判を失う

上記「信頼」の相手が、「太いパイプでつながった付き合いの深いお客様」

とするならば、

「評判」の相手は、「そこまで付き合いが深くない知り合いか、ご近所さん」という感じです。

チャレンジがうまくいかないことで、評判を落とすこともあるかもしれませんが、

特定少数の方を相手にビジネスをしている私としては、ほとんど気にしていません。

反面、飲食店や美容院などの、不特定多数の方を相手にビジネスをしている方は、

「評判」を軽く扱うわけにはいかないでしょう。

うまくいかなくても、得られるもの

うまくいかないときには、失うばかりではなく、得られるものもあります。

「うまくいかなかった経験」です。

私には、これが多量にあります。

パチンコ・スロットの攻略が、うまくいかなかった。(結果、多量のお金と時間を失った)

司法試験の攻略が、うまくいかなかった(結果、多量のお金と時間と健康を失った)

会計事務所のボス税理士からのパワハラ対応が、うまくいかなかった(結果、健康を失った)

管理職としての業務管理が、うまくいかなかった(結果、当時の社長からの信頼を失った)

承継した会計事務所の運営が、うまくいかなかった。特に従業員とのコミュニケーションが、うまくいかなかった。(結果、会計事務所自体を失った)

用途の定まっていない不動産を購入したけど、うまく運用できなかった。(結果、大量の時間とお金を失った)

まだまだ、うまくいかなかった経験が、大量にあります。

その渦中にいるときは、なかなかそうは思えませんが、振り返るとこれらの経験は、

今の私にとって貴重な体験であり、実感を込めてお話しできる題材です。

巷では、「経験は財産だ」というフレーズをよく聞きます。(過去に、私も言っていたかも)

しかし、もう二度と経験したくないものばかりなので、

「財産」というには、やや抵抗を感じまが、「貴重な経験」であることは間違いないです。

それぞれのうまくいかなかった経験が、私の中に強烈な印象を残しており、

今も時折その時の思いを反芻していますので、その時と同じような状況になれば、

うまく回避するか、もしくはもっとうまく対応できるようになっているでしょう。(と期待したい)

「うまくいかない」って、何なのか

人によって、「うまくいかなかった」という基準は違うでしょうけど、

私の場合は「期待した結果には至らなかったが、再起不能の手前で切り上げられた」を意味します。

大事なのは、「再起不能の手前で切り上げること」です。

人生を続けていくためにも。

人生を終わらせないためにも。

チャレンジの数が多ければ、「期待した結果には至らない」ことも多くなるので、

その点は致し方ないでしょう。

むしろ、「うまくいかなかった」が多いということは、チャレンジ件数も多いということですから、

ある意味、おもしろい人生なのかもしれません。

まとめると、私にとっての「うまくいかなかった」は、

「貴重な体験を得られた」+「損切して次いこう」

ということです。

(当事務所では、次のサービスを提供しております)

◇新規開業・会社設立(法人成り)・融資サポート

昨日の仕事

  • 清水区興津のお客様の月次データチェック
  • 夜に空手

少しずつ、体にかける負荷を増やすようにしているけど、まだ無理はできなさそう。

空手の練習場として使っている東部生涯学習センターのエントランス。
ここをくぐるときは、いつも緊張します。