税理士が融資の仕組みを知っていると、資金調達に無駄がない。

こんにちは、税理士の浅原です。

昨日完結したと思っていた法定調書合計表について、作業漏れがあったことに気付いて、今日やり直しました。

大した作業ではないのですが、終わったと思っていた作業がまだ終わりではなかったときって、ちょっとぐったりしますね。 

余裕ないなー、自分。

しずおか焼津信用さんと、うちのお客さんへの新規融資について、昨年12月ごろから打ち合わせを続けてきたのですが、「1,000万円、期間10年約弁つき、金利1%台、担保は本社所在地の土地」という条件で、ようやく内諾が取れました。

しずおか焼津信用の担当さんが、かなり頑張ってくれました。

何せそのお客さん、農家さんなのですが、ただの農家ではなくて、作物の生産が北海道と鹿児島と静岡に分散していて、各地に人員も配置して定期的に移動させながら、生産したものを輸送して、加工して、商品化して、他社への卸売りと店舗の小売りをしているという、なかなか詳細を掴みづらい会社さんなのです。

担当さんも、私のところにいろいろ聞きにきたりして、かなり苦労されている様子でした。

お客さんの方では、すでにメインの取引金融機関があるのですが、担当者の入れ替わりが激しくて、そことのやり取りがうまくいっていないときが多くなっているように感じていました。

そういうのをそばで見ていて、「これはサブバンクを付けた方がよさそうだな、今後も新型コロナの影響がどう出るかわからないし、頼りになる資金繰りの相談相手を今のうちに見つけておこう」と提案させてもらったのが、今回の融資相談のきっかけです。

適当に仕事しているように見える私ですが、一応静岡市内の金融機関にはだいたいネットワークがあるので、どこでも相談はできるのですが、個人的にはしずおか焼津信用さんを推させてもらっています。.

知り合いが多くてやりやすいので。

しずおか焼津信用さんからの内諾の報告を受けて、さてどうするか、というところです。

一応お客さんの希望に沿ったものにはなっているので、このまま社長のところに持っていってもいいのですが、私としては、もう一仕事、しずおか焼津信用さんにしてもらおうと思っています。

運転資金という目的で融資を受けるには、一番いいのは「当座借越」として借り入れ枠を設定してもらうことです。

当座借越を設定してもらえば、必要なときに、必要な額だけ(枠の範囲内で)借りられて、返済するときも借主側の都合によって返済できる、非常に融通の利く融資制度です。

ただ、使い勝手がいい分、借りる側がしっかりと資金管理をしていないと、借りっぱなしになってしまうことが、多いです。

帳簿を見て、短期借入金の項目で3,000万円とか5,000万円とかの金額が残っている会社さんは、大抵、運転資金が足りない時に当座借越を使って、でもそのあと返済を迫られないから、借りっぱなしになっちゃったというパターンですね。

そうなるのが嫌で、あえて月々の約定返済つきの証書借入を選択する社長さんもいらっしゃいます。

今回のお客さんは、「金融機関からの借入は極力したくないけど、あまり資金繰りの心配ばかりしていては本業に集中できない」というお金を借りることに対する緊張感をちゃんとお持ちの社長さんです。

私としては、借りっぱなしになる心配はないだろうから、当座借越の方がいいのではないかと思っています。

そういうわけで、しずおか焼津信用の担当さんには、「融資額1,000万円で本社の土地担保もオッケーだから、約定返済なしの当座借越枠の設定ができないかな。もう一度庫内で揉んでくんない?」とお願いしました。

ごめんね、担当さん。

君が頑張って支店長を説得してきたことは、しっかり社長に伝えるから、初回取引で当借設定はハードル高いかもしれないけど、もうひと頑張り頼みます。

週に一回、空手道場に通っています。フルコンなので痛いです。

今日の業務は、「ブティックさんの月次データの入力」「新聞配達店さんの月次データの入力」「法定調書合計表の修正」「しずおか焼津信用さんと、お客様の運転資金の借入に関する打ち合わせ」でした。