申告期限を延長しても政府がやっていけるなら、来年も延長してほしい。

こんにちは、税理士の浅原です。

つい今しがた、ニュースで「国税庁が、所得税、消費税、贈与税の申告期限を4月15日まで延長すると発表した」と放送がありました。

確定申告の期限は4月15日まで 緊急事態宣言延長で 国税庁 | 新型コロナウイルス | NHKニュース

「うわうわスゲーー助かったぁ」と思いました。

毎年、この時期になると憂鬱なんですよね。

実際、この時期は、個人の確定申告以外の仕事がほぼできなくなります。

とうに成長期は終わっているのですが、それでもビッグになりたいです。

税務の仕事は、だいたい期限が設けられていまして、その期限に間に合わなかった、という事態は絶対に避けなくてはなりません。

法人の決算申告においては、法人が好きに決算月を決めていいので、年間通じて決算作業がバラけます。

しかし個人事業の場合は、12月決算と決められてしまっているので、どうしても1月2月に個人の決算作業が集中して、かつ3月15日までには絶対に仕上げなくてはなりません。

順調に作業が進んでいるとしても、「3月15日まで」というプレッシャーで、他のことに手が付けられなくなります。

そんな中で問題となるのは、1月も2月も3月も、個人の申告以外の仕事がないわけではない、ということです。

当然ながら、法人で12月決算2月申告のお客様もいますし、そのほかの月次決算も普通にあります。

資金繰りの問題も、個人の申告が終わるまで待っていてくれるわけではありません。

加えて私の場合は、賃貸経営もしていて、ちょうど同じ時期に入退去のが多発する繁忙期になるので、毎日疲労の抜けない重たい体を引きずりながら仕事をすることになります。

それを承知で、税理士も賃貸経営もやっているので、文句をいう筋合いではないのですが。

ただ、今回のニュースを聞いて思いましたが、「行政側のルールによって、結果的に人が密集してしまうケース」というのは、感染症対策を理由に、今後は解消していこうという動きが出てくるかもしれませんね。

実際、毎年確定申告会場には、多くの人が集中的に来場していますけど、こと確定申告においては、やむを得ずそうなってしまっているという面が強いので、例えば、今回のように申告期限を長めにとって分散を促したり、イータックスをもっと利用しやすくしたりして、できるだけ人が密集しない仕組みを作っていくことが必要だと思います。

爆発的な感染拡大をするウイルスは、新型コロナに限らないでしょうし、そもそも個人の確定申告の時期は、インフルエンザの流行時期と重なります。

私は、今後は申告期限を4月15日までにする、というもの、アイデアとして悪くはないのではないか、と思ったりします。

ひとまず、今年は落ち着いて個人の申告に取り組めるので、来年、どういう風に作業の効率化を図るかを考えながら、今シーズンを過ごしてみようと思います。

今日の業務は、「瓦工事屋さんの月次データの入力」でした。