お疲れ様です。
静岡の税理士、浅原です。
日頃、税理士としては、依頼を受ける側で仕事をしていますが、
賃貸経営においては、仕事を依頼することが多いです。
そこで、もし私がスモールビジネスの社長だったら、
どんな税理士に依頼をしたいか、書いてみます。
目次
ほどほどでいい部分
次の点については、ほどほどでいいです。
税理士としてのキャリア
長くやっていれば、多くの事例に遭遇するでしょうから、
その分、知識と経験が豊かになるのは、当然です。
それこそが、専門家としての価値とも言えます。
もっとも、スモールビジネスの場合、
そこまで極端に特異な事例に見舞われることは、
そう多くはない、と言えます。
実際、
私自身も、税理士として日頃お客様と接していますが、
何事もなく、毎年決算を繰り返しているところがほとんどです。
（私が気づいていないだけかもしれませんが）
スモールビジネスで最も重要なのは、言うまでもなく、
「売上確保」と「資金繰りの維持」です。
とてもシンプルです。
いくら税理士としての経験値が豊富であったとしても、
特殊事例での経験を活かせる場面は、
そんなに多くはない、と言えます。
節税アイデア
節税というのは、その性質上、
どうしてもグレーゾーンに切り込まざるを得ません。
グレーゾーンの捉え方は、税理士ごとに違いがあります。
たとえば、
税務署出身の税理士の場合は、かなり厳しく捉えがちなのに対し、
税務調査対応の経験の少ない若手であれば、
そもそも、グレーゾーンの広がり方や濃度の違いなども、
わからないことが多いでしょう。
そういった、
あいまいさの多いグレーゾーンの対応で区別しても、
あまりビジネスの本質には近づけないように感じます。
節税対策が適切だったかどうかは、
最終的には税務調査の際にはっきりしますが、
実際、これも運次第な面がありますし。
自社のビジネスに精通しているかどうか
そもそも税理士は、ビジネスの専門家ではありません。
起業、独立開業などのサポートを行いますので、
事業経営の専門家のような言われ方をすることもありますが、
そんなことはありません。
商品の選別、資金集め、人集め、場所の選定、集客、クロージングなど、
会計事務所の運営はしているにしても、
会計事務所以外の事業運営については、基本は素人です。
資金繰りに関することすら、試験問題には出ませんし。
税理士の中には、
飲食店専門、理美容専門、医療機関専門などをアピールしているところもありますが、
税理士自身が飲食店や医療機関を経営しているということでない限り、
あくまで「お客様のビジネスを外から見ているだけ」という立場です。
職業柄、経営者と話をすることが多いので、
一般人よりも、多少裏側の事情を知っている、
という面はありますが。
しっかり見極めたい部分
私は、税理士選びにおいては、次の点を重視すべきだと感じます。
自社の事業や業界に、関心を寄せてくれるかどうか
ビジネスに限らず何事もそうですが、
自分でやってみて初めて分かること、ばかりです。
私も、いろいろな業種の方たちと接してきましたが、
本当の意味で、その方たちの経営者としての苦労は、わかりません。
理解できているとは思えません。
やはり、
自分がその人の立場で、ビジネスの矢面に立ってみなければ、
理解できないことが多いです。
でも、それは、現実的に無理です。
だとしたら、せめて、
顧客のビジネス、そして顧客のいる業界に、関心を寄せ続けること。
顧客の事業が、地域や業界のなかで、
どういう状況に置かれているのか、気に掛けること。
そういった姿勢をもった税理士に、仕事を依頼したいです。
顧客の悩みにしっかりと向き合ってくれること
正確な税金計算だけでいいならば、
税務署に質問すれば、完璧な回答が得られるでしょう。
しかし、税務署は役所です。
回答は間違いないし（実際は、回答してくれないことも多いですが）、
謝礼を支払う必要もないですが、
顧客の悩みには関心を払ってくれません。
「税務署としては、どっちでもいいんだけど・・・」
みたいな感じの対応になりがちです。
税務署と違って、謝礼を払って対応してもらう税理士だからこそ、
顧客の悩みには、しっかり向き合ってほしいです。
税理士は、職域のはっきりしている職業ですから、
その分、活動範囲も限られてきますが、
仮に顧客の悩みが、活動範囲の外側の事柄だったとしても、
「悩みに寄り添う」という姿勢には、
悩める者の心を軽くするという効果が、確実にあります。
顧客の話に真摯に耳を傾けて、
自分なりに、顧客の身になって理解しようと努めてくれること。
そういう向き合い方をしてくれる税理士に、依頼したいです。
昨日の仕事
- 神社巡り
駿河区小鹿の伊勢神明社と、同じく白山神社。
伊勢神明社の大楠が、巨大すぎる
- 紫微斗数の命盤作成
お客様から依頼された、お孫様３名分の命盤。
作るのに１時間、ざっと読み込むのにもう１時間。
来因宮が官禄宮だったり、財帛宮に自化忌があったり、やはり兄弟姉妹ゆえに、星の巡りには似通った部分がでてくるのだろうか。
