お疲れ様です。
税理士の浅原です。
先日、雑損控除という制度の情報を、本にまとめましたが、
それは「散らばっている情報をまとめて、一か所で見られる状態にしておこう」
というものであって、
制度について詳しくなろう、という趣旨ではありません。
わたしは税理士をやってはいるものの、
「税金の制度について、広く勉強していこう」という姿勢は、
持ち合わせていません。
というか、税制自体にあまり興味がありません。
今後も進んで勉強していくのは、「興味のあること」です。
ふつうに税理士をやっていれば、勝手に詳しくなっていく
税制自体に興味がない、と書きましたが、
本当のことです。
今まで、税制について詳しくなろうと思って、
研修会に参加したり、書籍で知識を蓄えたりした分野としては、次のようなものがあります。
- 合併、会社分割、事業譲渡などの組織再編税制
- グループ法人税制
- 海外取引税制
- 非上場会社の株式評価
- 成年後見制度
- 事業再生
- 社会保険実務
- 社労士の受験勉強
合併税制は、お客様の会社の合併で1回、
自分の会社の合併で1回、使っただけです。
海外取引も、1社のお客様に2年くらい使っただけ。
事業再生は、たまに出番がありますけど、
会社更生法や民事再生法は、触ったこともありません。
成年後見制度については、三重県まで研修に行きましたが、
一度も実務で使わないまま、知識は完全に消去されてしまいました。
社労士業務については、いまでは自分でやろうなどとは思わずに、
知り合いの社労士さんを、そのままご紹介するようにしています。
もちろん、
お客様にとって必要なことは必ず調べますし、
実務に大きなインパクトを与える制度改正や、
多くの税理士の共通認識であろうと思われる情報も、
当然調べておきます。
ちゃんとした税理士であれば、
自分の考えや発言については、根拠を持って説明するでしょうから、
そういう日常業務に必要な勉強はしっかりこなしたうえでの話です。
まあそれは、職業人として当然のことですね。
言いたかったのは、
「税理士なんだから、日頃から税法に関する知識を広げていかなければ」
という強迫観念がなくなった、ということですね。
同様に、
「お客様に質問されたときに、すぐに答えられるようにしておかなければ」という、
目指せスーパー税理士!的なスローガンも、なくなりました。
一時期、
上記のような姿勢で手あたり次第勉強していた時期もあったのですが、
結局、新しい知識を手に入れて自己満足して終了、
ということがほとんどでした。
少なくとも、
「会計データの作成・チェック」と、
「決算書・申告書の作成」という業務においては、
事例にあたってから制度を調べる、という姿勢で十分です。
その際大事なのは、
「きっちり調べあげる」ということですね。
それを繰り返していれば、
必要な範囲で十分に制度に詳しくなっていきます。
人生の残り時間を何に使うか
なんでこういう風に考えるようになったのかというと、
やっぱり、人生の残り時間を意識せざるを得ないんですよね。
40代の半ばになると。
ほぼ確定しているのは、
あと30年後には、
体が動かなくなっている、ということ。
40年後には、
頭も働かなくなっている、ということ。
50年後には、
わたしはこの世にいない、ということ。
場合によっては、
これらが前倒しで起きる、ということ。
税理士として現役でいられるのも、
あと20年あるかどうか。
(10年はやりたいですね、事務所が潰れなければ)
空手の選手として活動できるのは、
どうがんばってもあと5年が限界でしょう。
不動産事業の方は、
変化の遅い業界なので(箇所箇所でみるとすごく進んでいるところもあるし、
昭和の時代から変わっていないところもある。後者の方が多い印象)、
一番長くやれるかもしれませんね。
そんなわけで、
「終わり」が確定している以上は、
興味のないことで時間を消費することはしないでしょうし、
しないように気を付けていきます。
興味のあること
いまわたしが興味を持っているのは、
次のようなテーマです。
- 日々の情報発信(ブログ、ツイッター、ユーチューブ)
- 人と接すること(分野を問わず、興味のある人や愉快な人にコンタクトしていきたい)
- 本の執筆
- 不登校児童のケア
- 自然災害の被災者支援活動
- 紫微斗数鑑定
- 空手の試合で黒帯選手を倒すこと
- ファッションやヘアスタイル(わたしにとって未知の領域)
今後、年齢を重ねる中で、
テーマが入れ替わったり、追加されたりするでしょうね。
興味のあるテーマにしっかり時間を使うためにも、
興味のないことには手を出さない、という態度を、
はっきりさせていこうと思います。