お疲れ様です。
税理士の浅原です。
以前、趣味の空手について少し触れましたが、先日参加した空手の稽古で、肋骨を骨折しました。
空手を始めてから、4回目の骨折です。
痛くて、呼吸をするのがつらいです。
それでも、「これからも空手を続けよう」という気持ちは、より強くなりました。
そのあたりの心境を書いてみます。

今は、釣りができなくなってしまいましたが、
船着き場では、海面に大きな魚影が見えました。
出遅れた分を取り戻すのは難しい
私は、40歳から、フルコンタクト空手をはじめました。
40歳から始める種目ではないですけどね、普通は。
最初は、健康維持、体力増強のためだったのですが、やっていくうちに、
もっと丈夫になって強くなりたいという欲求が出てきて、怪我を重ねながら、現在も続いています。
毎回、10名くらいの大人たちと、同じく10名くらいの中学生たちが集まって、
基本の動きや形、ミット打ち、そして連続組手をしています。
40代半ばの私には、かなりハードな稽古で、毎回最後には、立っているだけで精一杯の状態です。
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一緒に稽古している大人たちは、入門してきた時点で、すでに、「ほかの道場での10年やってました」とか
「元黒帯です」といったエキスパートばかりなので、初心者の私では、到底勝負になりません。
私なりに、努力はしているものの、彼らも同じように努力をしているので、実力差はいっこうに縮まりません。
加えて、成長期にある10代、20代に体を鍛えてきた人たちは、やはり大人になっても、体ががっちりしています。
反面、10代は簿記とパチンコと麻雀、20代は税理士試験や司法試験の受験勉強だけしかしてこなかった私は、
どうしようもなく体が弱々しくて、いくら頑張っても、なかなか成果が上がりません。
結局、時間を巻き戻すことができない以上、実力差や体力差は縮まらないものと、諦めるしかない
と思っています。
空手の借りは、空手でしか返せない
実力差が埋まらない、ということは、「若い人たちには今後もかなわないことがほぼ確定 (;´Д`) 」、
ということです。
それでも私には、空手をやめられない理由があります。
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本やマンガなどで、たびたび目にするフレーズがあります。
「いじめられても、直接相手に仕返しをするのではなく、立派な大人になって見返してやりなさい」
私はこのフレーズに、いつも違和感がありました。
「子どものときに受けたいじめを、大人になって仕事で返しても、仕返ししたことにはならんよなあ」と。
たとえば、空手で受けた「恩」を、仕事で返す、ということなら成立すると思います。
しかし、「空手」で受けた「借り」を、「仕事」で相手に返しても、借りを返したことにはならないと思います。
「空手じゃ勝てないけど、俺の方がお金いっぱい持ってるぞ」といったところで、自分がむなしくなるだけです。
要するに、「雪辱を果たすためには、雪辱を感じた世界に居続ける必要がある」と考えています。
これが、私が空手をやめられない理由、のいくつかあるうちの一つです。
(念のため付け加えますと、今回の骨折を雪辱とは思っていませんし、一緒に稽古している方たちは、皆さんとても親切な方たちで、仕返ししてやろうなどとと思ったことは一度もありません。ただ、「いつも痛がっていて、よく骨折するおじさん」という汚名を返上したいと思っています)
厳しい道のりだけど、希望も少しはある
稽古に来ている若い人たちと、対等に打ち合いができるようになることが、私の最終目標です。
毎年、私も年老いていきますし、上達も遅いですし、目標到達まではあまりに長い道のりですが、
それでもがんばろうと思います。
最初30回くらいしかできなかった腕立て伏せも、最近は120回までできるようになりましたし、
腹筋の回数も、以前よりだいぶ増えました。
去年までは、足がハイキックの高さまで上がらずに困りましたが、
ストレッチに注力した結果、最近は、足も上がるようになってきました。
40代半ばの老化していく体でも、毎日練習を続けていれば、体は応えてくれます。(非常にゆっくりですけど)
何もやらなければ「0」のままですが、何かやっていれば「1」や「0.5」になるかもしれません。
重ねた「借金」を返すためにも、がんばっていこうと思います。